共和党でオバマ批判が活発化「オバマよりプーチンの方が指導者として優れている」
ソース(日経ビジネスオンライン 「アメリカのイマを読む」 堀田佳男氏)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20140310/260864/
国外の出来事が国内政治に影響を与えることは少なくない。いまだに緊張が続くウクライナ情勢は、米オバマ大統領が共和党から
攻撃される結果を招いている。
日本では、オバマ大統領は欧州連合(EU)と共にロシアへの制裁を打ち出し、事態の対処に努めているかに見える。だが米国内に
目をやると、辛辣なオバマ批判が一部で噴出している。
■プーチン大統領は周到に準備していたのでは?
まずウクライナ情勢を少し振り返りたい。ロシア軍による隣国ウクライナ南部のクリミア自治共和国への軍事介入は、今月に入って
から瞬時と言えるほどのスピードで行われた。10日になって、一部の地域でロシア軍が撤収したとの報道もあるが、依然としてクリミア
の実効支配は続いている。
クリミアはウクライナ国内にある唯一の自治共和国である。黒海に面した同国は旧ソ連崩壊後、ウクライナから分離独立することは
しなかった。独自憲法を持ち、行政長を首相と呼んで自治権を行使している。
ウクライナのヤヌコビッチ前大統領が2月22日にキエフから逃亡したあと暫定政府ができた。クリミアは同政府を認めていない。同時に、
クリミア議会は同自治共和国の内閣を解任し、親ロ派のアクショーノフ氏を新首相に選出した。
目まぐるしく変化する政局は「混乱」と言って差し支えない。そうした状況だからこそ、プーチン大統領がクリミアを手中に収めたいと
考えても不思議ではない。16日に行われる予定の住民投票では、クリミアはウクライナを離れロシアへの編入を選ぶと見られている。
クリミアの人口の約6割はロシア系だ。
ただ周辺の事情を探ると、プーチン大統領がウクライナの分断を突然思い描いたのではないように見える。
ヤヌコビッチ前大統領が逃亡する以前から、軍事介入を想定していたと思える。米欧の指導者たちの不信感も、そこに集約される。
旧ソ連の拡張政策を彷彿とさせるのだ。ウクライナの現状は、ソ連が1991年に崩壊して以来、独立を保ってきた国家が、再び力で
ねじ伏せられるのに等しいものに映る。
クリミアは小国とはいえ、ロシアが軍隊を使って国境や空港、港湾を制圧するには用意周到な作戦計画が必要になる。数日の準備で
軍事侵攻するのは無理だ。
■「オバマ氏よりプーチン氏の方が指導者として優れている」
今月3日、ルドルフ・ジュリアーニ元ニューヨーク市長は、こんな発言をした。「プーチン大統領は自分のやりたいことが明確で、
意思決定と遂行に半日しか時間をかけなかった。すべての人間が彼の命令に従っており、彼こそが本当の指導者」。
他国に軍事介入したプーチン氏への礼賛である。この発言に多くの米市民は違和感を覚えたが、この発言は同時に「オバマ大統領
はプーチン氏よりも意思決定のスピードが遅く、行動力もないので大国の指導者としてはいかがなものか」という意図も含んでいた。
この発言と並行するように、共和党でオバマ批判が活発化している。2008年大統領選挙で共和党候補だったジョン・マケイン上院議員
は3日、アメリカ・イスラエル公共問題委員会(AIPAC)の年次総会で、「(ウクライナ情勢で)オバマ大統領は外交における無能さを露呈
した。もはや強い米国など誰も信じない」とオバマ氏をこき下ろした。
マケイン議員はジュリアーニ氏のようにプーチン氏の軍事介入を支持してはいないが、オバマ氏の過去5年間の外交政策に満足
しているわけではなく、「手ぬるい」と述べる。「オバマ大統領は、冷戦はもう終わったと思っていることでしょう。でもプーチン大統領は
そうは思っていないということです」。
(>>2以降に続く)
(>>1の続き)
■「オバマ大統領は予防外交ができなかった」
サウスカロライナ州選出のリンゼイ・リーハン上院議員は「弱腰で決断できないオバマ大統領こそが、ロシアの軍事介入を誘発した」
という論理を使う。
かつてのように米国が強ければ結果は違ったという言い分だ。米国は世界の警察官としての立場から降りているが、共和党内には、
米国が強い指導者の座に戻るべきとの思いが強い。
首都ワシントンにある保守系シンクタンク、ヘリテージ財団で安全保障問題を担当するピーター・ブルックス上級研究員も、オバマ
大統領の外交努力次第でロシアの軍事介入は阻止できたと述べる。「ロシアに軍事行動を取らせる前に、オバマ大統領はやらなくては
いけないことがあった。ところが何もすることなく許してしまった。予防外交という点で、オバマ政権のロシア政策は失敗したということ」。
現実には、オバマ大統領はEUと歩調を合わせて、ロシア政府関係者の渡航禁止や資産凍結、EU・ロシア首脳会議の中止などの
制裁措置を決めた。
しかし、それでは不十分とする声が共和党内にある。一部強硬派の中には、ウクライナとロシアの国境でNATO軍を強化して、
ロシア軍を阻止すべきと唱える専門家もいる。ホワイトハウスは、ポーランドにF16戦闘機12機と要員約300人を派遣する予定で、
不測の事態に備えてはいる。
かつて、ジョージ・ブッシュ前大統領の単独主義が国内外から批判され、協調主義と民主化を理念に持つオバマ大統領が登場した
いきさつがある。こうした背景を考えれば、共和党内の好戦的な考え方を推し進めると、ロシア対米欧という冷戦時代の敵対関係に
逆戻りしかねない。
■民主党系はオバマ大統領を擁護
それでは民主党側はオバマ氏の対応をどう見ているのか。
民主党系シンクタンク、ブルッキングズ研究所のマイケル・オハンロン上級研究員はオバマ大統領を擁護する。「オバマ政権の外交
政策の不手際が、地球の裏側でウクライナ危機を引き起こしたといった議論はすべきではない。というのも、今回の危機の主因は
オバマ大統領ではないからだ。ロシアがクリミアに軍事侵攻した原因はオバマ政権にあるという議論を展開してしまうと、真実を見誤る」。
国外の事象を国内政治に転嫁させる手法はどの国でも散見されるが、オハンロン氏の見方が妥当だろう。
■日本はどうする?
米国内の動きもさることながら、日本人が今後注視すべきは、プーチン大統領が東欧において覇権の掌握を目指す兆しがあること
である。旧ソ連が瓦解してから、ヨーロッパには20年以上も民主主義の秩序が保たれてきた。しかし今回の軍事介入が今後、クリミア
制圧からウクライナ東部への侵攻に進むとしたら、本当の冷戦復活になりかねない。今月1日、ロシア上院は既にウクライナへの
軍事介入を承認しているのだ。
米欧のロシア制裁で事態は収束するのか、それともプーチン大統領が次の一手を出してくるのか。十分に警戒する必要がある。
ウクライナの軍事力だけではロシア軍には対抗できない。NATO軍が迎え撃つことになるはずだ。
プーチン氏の胸中にはシリア内戦で見せたオバマ大統領の柔弱な態度があるのかもしれない。シリアが化学兵器を使用した時には
「一線を越えた」として軍事行動も辞さないとしたが、結局オバマ大統領は動かなかった。そこが共和党側の今の攻撃材料でもある。
その時、安倍晋三首相はどう動くのか。これまで通り、米国に付き従うのか。北方領土返還を視野に入れて、プーチン氏に柔軟な姿勢
を示すのか。それともロシアと米国を仲裁するくらい積極的なアプローチに出るのか。
ウクライナという日本から地理的に離れた国であっても、今後は政治的に身近になる可能性が高い。その動向に気を配るべきである。
(終わり)
今のような事態には至っていないだろう。
しかもそれを収拾するためのシナリオすら持っていなかったことが露呈した。
もはや無能な大統領だと言うほかない。
中国と比べてプーチンはほんと付け入る隙が少ないのが好印象だ
日本はちょっとだけロシア寄り程度のポジションでいいんじゃね
制裁に参加してもデメリットの方がでかい
厄病神を押し付けられてしまったもんだよ、全く。
それでもいいのか?アメリカ
この十数年で最悪の大統領だわ。
ロシアとの関係は変わり無しで
これまでのアメリカ一辺倒ではダメだ、敵の敵は味方だろ。
ロシアとも仲良くして、利益のある方に頭を向けますよ~と風見鳥になるのが
生き延びるのが、悲しいけど敗戦国のあるべき外交だ。
どうせ、世界のATMの価値しかない国と思われてるのなら
日本に有利な国のATMになるべき。
だから、中国へのOECDとパンダレンタル、中韓留学生への援助金をやめろ。
全く日本の役にたってない。
それとも、それらの援助金利権で新中韓政治家・官僚が中間搾取
ポッケナイナイして税金をがめてるのか?
ただアメリカに従うだけは得策じゃないってこと
ロシアは対中国牽制もあって関係が良好なほうが日本の国益になる
プーチンは用意周到に勝つ為の準備と計画を立ててケンカをした。
プーチンの圧勝に終わるのは最初から分かりきった話
ティーパーティーは尖閣諸島のような海外のことに全く関知しないようにして、
極東米軍をメキシコ国境に張り付かせて不法移民を皆無にすると言ってる。
オバマが輝くのはスピーチの時だけ。
ハリウッド俳優並に巧言令色で演技力は抜群だから
米国民はコロッと騙された。
>ヤヌコビッチ前大統領が逃亡する以前から、軍事介入を想定していたと思える。
>米欧の指導者たちの不信感も、そこに集約される。
何でEU+米の方が真っ白なような言い方をしてるんだよw
プーチンが前々からこういう状況を想定していたのは間違いないだろうけど、欧米がウクライナに
ちょっかいを出したのがきっかけだろ
早いうちから西側がこそこそやっている事を解った上で、泳がせてたんじゃないの
.
最終的にロシアは負けるかも
ロシアのエネルギー依存離れを、欧州、東欧が起こし始めてる
慌てて、ロシアはこれからも売ると言いだしてるが
さて、どうなるか?
[FT]米シェールガス、対ロシアの武器として急浮上
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM0703N_X00C14A3000000/
中欧4カ国が米議会に天然ガス輸出求める、ロシア依存減らすため
2014年 03月 10日 09:56 JST
http://sp.m.reuters.co.jp/news/newsBodyPI.php?url=http://jp.reuters.com/article/jpUSpolitics/idJPTYEA2900U20140310
欧州、米国産天然ガスの輸入増を検討=英外相
2014年 03月 10日
http://m.jp.wsj.com/articles/SB10001424052702303565804579430251571348942?mg=reno64-wsj
アメリカとEUの工作が動き出すのをプーチンは虎視眈々と狙ってたんだろうなぁ
しかし日本の外交力も高くないのでロシアにすり寄るのは危険
基本的にはアメリカとEUの言動に足並みそろえつつ
強硬論には乗らない、ロシアに柔軟な態度をとるって感じでいいんじゃないの
カリスマ性はあるよね
めっちゃ怖いわ、プーチン
疑念を持たれてしまうようになったのは確か。オバマに指導力が無いのは
本当の話だろう。
戦争するお金がもうないから
平和を愛する人を大統領に選んだのでしょう
ひどいなあ
やっぱり銃をつきつけて言う事を聞かせるのが強い外交なのかな
それはどうしようもないのかもしれませんね
性善説を信じるのなら法はいらない
>>145
いざって時の為に力を保持しておくのは国家としては基本だと思う
為政者が変わった瞬間に平和協定シラネとりあえず土地よこせやと
攻め込んでくる可能性なんて幾らでもある訳だしね
ロシアがしたたかなのはどんな状況になっても土地や軍事力、資源の
全てを上手く外交手段として使用してきたこと
日本はバカだからニコニコ笑いながらカネと技術を土下座しながら渡せば
世界は日本に悪いことはしないだろうって根拠のない性善説を信じてるけどね
引用元:【アメリカ】「オバマよりプーチンの方が指導者として優れている」…ウクライナ情勢で共和党に攻められるオバマ大統領。日本はどうする?